今回は、
この時期になると気にされる人も多い、
日焼け肌の原因のメラニンについてのお話しです。
最近の美白ブームによってメラニンの生成を抑制する商品が多くみかけます。
しかし、メラニンとはどのような働きをしているのでしょうか?
人間の機能として備わっているのですから、無駄な機能ではないはずなのです。
しかも肌の内部、奥の方で生成されるのですから、役割としては重要なはずです。
皮膚の表皮の下部にある新しい皮膚の細胞が作られる基底細胞層には「メラノサイト」という色素細胞があり、その中に「メラノソーム」という袋があり、紫外線で「チロシナーゼ」という酵素が活性化すると、このメラノソーム内の「チロシン」という物質が色が付いた「メラニン」へと合成をスタートさせます。
メラニンとは、チロシンから合成されたさまざまなフェノール類物質がポリマー化されたものです。
メラノソーム内でメラニンが大量に生産され熟成してくると、メラノソームという袋ごと基底細胞やその上の有棘細胞へ移動します。
フェノール類は色が付きやすい物質なのでそれが詰まった袋は色がついて見えます。
これがシミとして肌の表面に見える仕組みです。
しかし、これは新しい細胞を作る基底細胞の核(DNA)を守ろうとする防御反応なのです。
メラニンとは日傘をさして基底細胞の核を守るガードマンなのです。
そして、必要のないメラニンは、日々作られる新しい皮膚の細胞によってどんどん押し上げられて最終的には垢となって他の皮膚細胞などと一緒に剥がれ落ます。
日本人の肌はわざわざ美白商品を使わなくても、正常な新陳代謝が行われていれば、メラニンが生成されてもキチンと排出され肌が黒くなり続けることはありません。
では、なぜシミなどが出来て残ってしまうのでしょうか?
次回は、そのあたりのお話しをしたいと思います。
みやちひろし宮地浩志
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